1954-09-07 第19回国会 衆議院 通商産業委員会電気及びガスに関する小委員会 第4号
そこでどういう結果が生ずるかといえば、以前につくつたダムと新しくつくつたダムとにおいてはコストがえらく違う。この調整をするために何とか計画を立てなければならぬじやないかというようなことが、この間新聞発表になつたいわゆる小坂案の一つの大きな原因になつておると思うのでございますが、これは九会社の方としても、先ほど代表の方はほとんど反対な考え方を持つていらつしやるようでございます。
そこでどういう結果が生ずるかといえば、以前につくつたダムと新しくつくつたダムとにおいてはコストがえらく違う。この調整をするために何とか計画を立てなければならぬじやないかというようなことが、この間新聞発表になつたいわゆる小坂案の一つの大きな原因になつておると思うのでございますが、これは九会社の方としても、先ほど代表の方はほとんど反対な考え方を持つていらつしやるようでございます。
それで私は河川局次長にお伺いしたいのですが、これは建設省で調査なすつたダムか何か知りませんが、それをどこかの土建のほうに仕事をさせまして、事実数億の損をした、こういうことが実際起つているのか、起つていればその具体的な話を…。
ですから普通の利用組合で簡単に考えて造つておつたダムでは、やつぱし事業者に見せるとこれは駄目だ、こういうこともあり得ると思うから、その時分に先ず相当なキロ数の出るダムになるという計画があれば、最初からそのときは或る種の組合でやるのも結構だと思いますが、いつでも誰にでも引取つてくれるという完全なものにしておく必要があると思うがその点どう考えますか。
それから県でやつております県営の分に関しましては、建設省のほうで主として担当しておりまして、御承知のようにこの部門は初期の目的は主として治山、治水を目標にいたしまして造つたダムに発電所を附加えるようになつておりまして、もう大半は着手済のものでございますから、それを採用しております。
かつてあのアメリカのロスアンゼルスの飲料水を送るところのあの理想のダムが、どうですか、最近決壊して、どれだけの損害をアメリカの国民に対して与えたか、人畜に被害を及ぼしたかということを考えたときにおいて、日本あたりの少しばかりの金でつくつたダムは、よほど考慮すべきことだと思うのであります。その点もう一ぺん伺いたいのであります。
今日の事態といたしまして、特に公共事業費等で国家が多目的ダムとしてつくつたダム等の水源を利用しつつ発電をするという場所等につきましては、やはり総合的に見た見地からいろいろ大きな関係がありまするし、また大きな特定の地区——全体的にどこもかもやるというのではなくて、大きな箇所について大きく国の資金なりをつぎ込むという経営上の根本から見ましても、また特別な機関をつくる方がいいという考え方で進んだのであります
だからせつかく高い金をかけて数年間の日子を要してつくつたダムが、わずかに三年あるいは五年で大半の機能を失つてしまうというような例が、日本のダムにはあるはずであります。そういうように高い金を使い、長時日をかけてせつかくつくつたダムの効果を発揮する期間が非常に短い。
それからもう一つは今年の御承知でもありましようが、五十里その他が非常に遅れたと申しますのは、発電関係をどうしておるかということで、非常に向うからあれがありまして、中にはこの発電関係をめぐつて非常にその権利の取合いというような問題で、大分問題を殊更に紛糾させたというような問題もありましたので、我々といたしましては、今度の公共事業によつて作つたダムというものは洪水調節が主であつて、発電は従たるものである
こうしたところを見て参りましたが、結局フラット・コントロールというものに対して重点を置いて、電力その他のものは第二義的なものだということを聞かされて来ましたのですが、この点はT・V・Aで例をとつて申しますと、T・V・Aはテネシー・リヴアーに対して二十六のダムを作つて洪水調節をやつており、その中の四つのダムだけは電気、パワー專門に造つたダムでありますが、あとのダムは洪水調節が主であつて、電力はその調節
片一方は人力でつくつたダムである。しかもダムというものは專門家などは知つておるはずだ。そういうときにそれもあながちないと断言できますか。そういうことでいらない金を使つてもらつては困る。われわれ国民は納税に困つている。何千万円という調査費を使うのだつたら、もう少し災民救済でもしてもらつた方がいい。税金を減らしてもらつた方がいい。
特に計画としましては五大ダムの建設が豫定されておるようでありますけれども、すでに實施されておつたダム工事さえも資材關係で今中止になつております。資材の面はいろいろと苦しい點もあると思いますけれども、必ずしもセメントがなければ工事が着工できないというのでないのでありまして、その準備事業なり。その他は、今ただちにやろうと思えば、ある程度の仕事はできるのであります。